AI手順書・マニュアル自動作成ツール比較|Scribe・Tango・Guidde・Cluesoの選び方

「新人に業務を教えるたびに、画面を見せながら口頭で説明している」「操作手順をWordにスクリーンショットを貼って作るのに、毎回何時間もかかる」——そんな悩みに応えるのが、パソコン上の操作をそのまま記録するだけで、手順書やマニュアルを自動で作ってくれるAIツールです。

手順書・マニュアル作成ツールは、主に業務の引き継ぎや社内研修を行う法人・チームでの利用を想定したツールですが、個人事業主やフリーランスの方も無料プランで試せます。作られる形式はツールによって大きく2種類あります。スクリーンショット付きの文章で手順を残すタイプと、ナレーション付きの動画で残すタイプです。この記事では代表的な4つのツールを比較し、目的に合った選び方を紹介します。

AI手順書・マニュアル作成ツールの活用シーン

AI手順書・マニュアル作成ツールは、次のような場面で使われています。

  • 新人研修・業務の引き継ぎ: 担当者が変わるたびに口頭で説明する手間を減らし、手順を誰でも見返せる形で残したい場面で使われます
  • 社内ツールの操作説明: 経費精算や勤怠入力など、社内システムの使い方を社員向けにまとめたい場面に向いています
  • 顧客向けのヘルプ・使い方ガイド: 自社サービスの操作方法を、顧客向けのガイドとして公開したい場面で活躍します
  • サポート対応の効率化: よくある問い合わせへの回答を、手順つきのガイドで返したい場面でも使われています
  • フリーランスの納品物: クライアントに渡す操作マニュアルを、短時間で用意したい場面に向いています

AI手順書・マニュアル作成ツールでできること

一般的な画面録画ソフトとは異なり、AI手順書・マニュアル作成ツールには次のような機能が備わっていることが多いです。

  • 操作の自動キャプチャ: クリックや入力の操作を記録し、各ステップの画面を自動で切り出す機能です
  • 手順テキストの自動生成: 記録した操作から、AIが各ステップの説明文を自動で作る機能です
  • 機密情報のぼかし・マスキング: 個人情報などが画面に写り込んだ場合に、ぼかしや墨消しをかける機能です
  • 共有・埋め込み・書き出し: リンクでの共有や、社内Wikiへの埋め込み、PDFなどへの書き出しができる機能です
  • ナレーション・字幕・翻訳: 動画タイプのツールでは、AI音声によるナレーションや字幕、多言語への翻訳を付けられる機能です

無料プランでも試せるツールが多いですが、作成数や書き出し時間などに制限があります。

早見比較表

Scribe Tango Guidde Clueso
主な出力 スクリーンショット付きの手順ガイド スクリーンショット付きの手順ガイド AI音声つきの動画ガイド 動画と記事(手順ガイド)の両方
得意なこと 操作を記録して手順書を素早く作る 操作を記録して手順書を作る・PDFなどへの書き出し ナレーション付き動画マニュアル・50言語以上の音声 録画から動画と記事を同時に作る・日本語の音声と翻訳に対応
無料での利用 Basic(Webのみ、ガイド作成数は無制限) Free(共有ワークフロー5件まで) Free(動画25本まで) Free(動画の書き出し月10分)
最安有料プラン Pro Personal 年払い$25/月・月払い$35/月(1シート〜) Pro 年払い$22/月・月払い$26/月(1人あたり、1〜2名の場合) Pro 年払い$19/月・月払い$29/月(作成者1人あたり) Solo 年払い$40/月
日本語対応 翻訳(日本語を含む)はEnterprise限定 製品画面は英語のみ 音声は日本語を含む50言語以上 音声・翻訳とも日本語に対応

※料金は2026年9月時点の情報です。プラン内容は変更される場合があるため、最新の料金は必ず各公式サイトでご確認ください。4ツールとも日本からのアクセスではUSD建てで表示されます。

Scribe — 操作を記録して手順ガイドを素早く作りたいなら

Scribeは、ブラウザ拡張機能(Chrome・Edge)やデスクトップアプリで操作を記録すると、スクリーンショット付きの手順ガイドを自動で作ってくれるツールです。公式サイトは以前の「scribehow.com」から「scribe.com」に移っています。

料金プランはBasic(無料、Webのみ・ガイド作成数は無制限)、Pro Personal(年払い$25/シート/月・月払い$35/シート/月、1シートから)、Pro Team(年払い$13/シート/月・月払い$17/シート/月、5シートから)、Enterprise(要問い合わせ)という構成です。デスクトップアプリでの記録はProとEnterpriseの機能で、Basicでは使えません。ProではPDF・HTML・Markdownへの書き出しやスクリーンショットの編集・墨消しに対応し、Enterpriseでは日本語を含む言語への翻訳機能が使えます。

※料金は2026年9月時点の情報です。USD建てです。

こんな人におすすめ

  • 手順を画面付きの文章で、素早く残したい人
  • 個人やフリーランスで1シートから始めたい人
  • まず無料のBasicで、ブラウザ上の操作を試してみたい人

Scribe公式サイトを見る →

Tango — 操作を記録して手順書を作り、PDFなどへ書き出したいなら

Tangoは、ブラウザ拡張機能やデスクトップアプリで操作を記録し、スクリーンショット付きの手順ワークフローを自動で作るツールです。製品の画面は英語のみですが、さまざまな言語のWebサイトの操作を記録することはでき、書き出したPDFは日本語などの文字にも対応しています。手順のタイトルや説明文は英語で作られるため、日本語にしたい場合は編集画面で翻訳します。

料金プランはFree(共有ワークフロー5件まで・最大10ユーザー・ブラウザでの記録)、Pro(1〜2ユーザーは年払い$22/ユーザー/月・月払い$26/ユーザー/月、3ユーザー以上は年払い$15・月払い$20)、Enterprise(要問い合わせ)の構成です。Proではワークフロー数が無制限になり、デスクトップでの記録やPDF・Markdown・HTMLへの書き出しに対応します。Enterpriseでは15言語へのワークフロー翻訳が使えます。

※料金は2026年9月時点の情報です。USD建てです。

こんな人におすすめ

  • 手順書を作って、PDFなどの形式で書き出したい人
  • 英語の画面でも問題なく使え、編集画面で日本語に直せる人
  • 3人以上のチームで、1人あたりの単価を抑えたい人

Tango公式サイトを見る →

Guidde — ナレーション付きの動画マニュアルを作りたいなら

Guiddeは、操作を記録するとAIが手順とナレーションを付けた動画ガイドを自動で作ってくれるツールです。ナレーション用のAI音声は日本語を含む50言語以上に対応しており、動画のほかにMP4・GIF・PPT・PDFなどでの書き出しもできます。2026年2月には5,000万ドルの資金調達(シリーズB)を発表しており、事業は継続しています。

料金プランはFree(動画25本まで)、Pro(年払い$19/作成者/月・月払い$29/作成者/月)、Business(年払い$39/作成者/月・月払い$59/作成者/月、最大5作成者)、Enterprise(要問い合わせ)の構成です。管理者・コンテンツ管理者・作成者が有料シートを使い、閲覧者は追加費用なしで招待できます。Proで動画数が無制限になり、Guiddeの透かしを消せます。Businessではテキストの読み上げが無制限になり、デスクトップアプリの操作記録にも対応します。

※料金は2026年9月時点の情報です。USD建てです。

こんな人におすすめ

  • ナレーション付きの動画で、操作の流れを伝えたい人
  • 日本語のAI音声で、動画マニュアルを作りたい人
  • 閲覧者が多く、作成者だけに費用をかけたい人

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Clueso — 録画から動画と記事を同時に作りたいなら

Cluesoは、画面録画をもとに、AIナレーション付きの動画と、手順を説明する記事(ステップバイステップのガイド)を同時に作れるツールです。ナレーションや翻訳は日本語を含む40以上の言語に対応しており、公式のヘルプにも日本語が明記されています。2023年に創業した比較的新しい企業のため、プラン内容が今後変わる可能性がある点には注意してください。

料金プランはFree(1ユーザー、動画の書き出し月10分)、Solo(年払い$40/月、1ユーザー、動画の書き出し月15分・年間3時間、記事は年間180本まで)、Business(年払い$120/月、2ユーザー含む、動画の書き出し月30分・年間6時間、記事は年間360本まで)、Enterprise(要問い合わせ)の構成です。表示されている料金は年払いを選んだ場合の月額で、月払いの正確な金額は契約画面で確認してください。

※料金は2026年9月時点の情報です。USD建てです。

こんな人におすすめ

  • 動画と文章の手順書を、1回の録画でまとめて作りたい人
  • 日本語のナレーションや翻訳を使いたい人
  • 書き出す動画の本数が、月に数本程度で収まる人

Clueso公式サイトを見る →

選ぶ前に確認したいこと

  • 出力の形式を決める: 手順を素早く更新・検索したいなら文章型のScribeやTango、操作の流れをナレーション付きで見せたいなら動画型のGuiddeやCluesoが向いています
  • 日本語の対応範囲を確認: 音声と翻訳が日本語に対応しているのはGuiddeとClueso、製品画面が英語のみなのはTangoです。Scribeの翻訳機能はEnterprise限定で、基本プランでの日本語対応は公式サイトでは確認できませんでした
  • 課金の数え方に注意: Scribe Pro Teamは5シートから、Tangoは1〜2ユーザーと3ユーザー以上で単価が異なり、Guiddeは作成者のみが課金対象、Cluesoは書き出し時間と記事数に上限があります
  • 機密情報の写り込みを確認: ぼかしや墨消しの機能はプランによって異なります。個人情報を扱う画面を記録する場合は、契約前に対応範囲を確認しましょう
  • 通貨を確認: 4ツールとも日本からのアクセスではUSD建てで表示されます。為替レートによって円換算の金額が変わります

よくある質問

Q. 無料プランだけでも使える? A. 4ツールとも無料プランがあります。Scribe(ガイド作成数は無制限)、Tango(共有ワークフロー5件まで)、Guidde(動画25本まで)、Clueso(動画の書き出し月10分)と、制限の内容が異なるため、使い方に合うものから試すと確認しやすいです。

Q. 日本語で使える? A. GuiddeとCluesoは、音声や翻訳が日本語に対応しています。Tangoは製品画面が英語のみで、手順の説明は編集画面で翻訳します。Scribeの日本語への翻訳はEnterprise限定です。

Q. 文章型と動画型はどちらが向いている? A. 手順を素早く作り、後から更新しやすい形で残したいなら文章型、操作の流れをナレーション付きで見せたいなら動画型が向いています。1回の録画で両方作りたい場合は、動画と記事を同時に作れるCluesoが選択肢になります。

Q. 機密情報が画面に写り込んでも大丈夫? A. Scribe・Tango・Guiddeは、有料プランでスクリーンショットのぼかしや墨消しができます。個人情報を自動で検出・マスキングする機能は、4ツールともEnterprise向けです。プランによって対応範囲が異なるため、契約前に確認してください。

Q. 個人で使うならどれ? A. 1人から始めやすいのは、Scribe(1シートから)、Tango(1〜2ユーザー向けの料金)、Guidde(Proは個人・小規模チーム向け)、Clueso(1ユーザー向けのSolo)です。まずは無料プランで、実際の作りやすさを確認してみてください。

まとめ

  • Scribe: 操作を記録して手順ガイドを素早く作りたいなら
  • Tango: 操作を記録して手順書を作り、PDFなどへ書き出したいなら
  • Guidde: ナレーション付きの動画マニュアルを作りたいなら
  • Clueso: 録画から動画と記事を同時に作りたいなら

まずは各ツールの無料プランで、実際に自分の業務を記録して、仕上がりを確認してみてください。

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