AI音声入力ツール比較|Wispr Flow・Aqua Voice・Superwhisper・Typelessの選び方

「メールやチャットの返信を打つのに時間がかかる」「AIチャットへの指示を長く書くのが面倒」——そんな悩みに応えるのが、話した内容をAIが整えて文章にしてくれるAI音声入力ツールです。スマートフォンやパソコンに標準で付いている音声入力と違い、「えーと」などの不要な言葉や言い直しを自動で取り除き、そのまま送れる文章に仕上げてくれます。

この記事では、代表的な4つのツール(Wispr Flow・Aqua Voice・Superwhisper・Typeless)を比較し、目的に合った選び方を紹介します。録音した音声や会議を文字にしたい場合は、音声・文字起こしAIツール比較もあわせてご覧ください。

AI音声入力ツールの活用シーン

AI音声入力ツールは、次のような場面で使われています。

  • メールやチャットの返信: 話した内容を、あいさつや改行を整えた文章にしてそのまま入力したい場面で使われます
  • AIチャットへの指示: ChatGPTなどへの長い依頼文を、キーボードを使わずに一気に伝えたい場面に向いています
  • 文章の下書きやメモ: 思いついたことを話しながら、ブログや企画書のたたき台を作りたい場面で活躍します
  • コードやドキュメントの作成: 開発ツールへの指示や説明文を、手を止めずに入力したい場面でも使われています
  • 外出先での入力: スマートフォンで長文を打つ代わりに、声で入力を済ませたい場面に向いています

AI音声入力ツールでできること

標準の音声入力とは異なり、AI音声入力ツールには次のような機能が備わっていることが多いです。

  • どのアプリでも使える入力: ショートカットキーを押して話すだけで、開いているアプリの入力欄に文章が入る機能です
  • 話し言葉の自動整形: 不要なつなぎ言葉や繰り返しを取り除き、句読点や箇条書きを整える機能です
  • 言い直しの反映: 途中で言い直した場合に、最終的に伝えたい内容だけを残す機能です
  • 辞書と文体の調整: 人名や専門用語を登録したり、アプリや用途に合わせて文体を変えたりする機能です
  • 複数言語への対応: 話している言語を自動で判別したり、別の言語に翻訳して入力したりする機能です

無料プランでも試せますが、使える語数に上限があるツールが多く、日常的に使うなら有料プランが前提になります。

早見比較表

Wispr Flow Aqua Voice Superwhisper Typeless
得意なこと 4つのOSで使え、会議メモ機能も付く 独自モデルによる認識と手頃な料金 オフラインで使え、買い切りも選べる 話し言葉を整える機能が充実、Linuxにも対応
対応環境 Mac・Windows・iOS・Android Mac・Windows・iOS・Android macOS・Windows・iOS・Android macOS・Windows・Linux・iOS・Android
無料プラン 週2,000語(モバイルは週1,000語)まで 1,000語まで Whisperモデルを無制限で利用可 週ごとの語数制限あり
最安の有料プラン Pro 年払い¥960/月・月払い¥1,200/月 Pro 年払い$8/月・月払い$10/月 Pro $8.49/月・$84.99/年・買い切り$249.99 Pro 年額請求$12/月・月額請求$30/月
対応言語 100以上(日本語を含む) 49(日本語を含む) 100以上 100以上

※料金は2026年10月時点の情報です。プラン内容は変更される場合があるため、最新の料金は必ず各公式サイトでご確認ください。Wispr Flowは日本からのアクセスでは円建てで表示され、Aqua Voice・Superwhisper・Typelessは米ドル建てです。

Wispr Flow — パソコンとスマホの両方で、会議メモまでまとめたいなら

Wispr Flowは、Mac・Windows・iOS・Androidのどのアプリでも使える音声入力ツールです。100以上の言語に対応し、日本語も含まれています。よく使う人名や専門用語を学習するほか、辞書や定型文(スニペット)を登録できます。言語は1回の入力ごとに自動で判別されますが、Androidでは使う言語をあらかじめ選んでおく必要があります。

音声入力に加えて、会議や音声メモを記録する「Notetaker」も備えています。会議にボットを参加させず端末上で動く仕組みで、作成したメモをClaudeやChatGPTなどのAIツールから利用できます。NotetakerはMacとWindowsのみの対応です。

料金は、日本からのアクセスでは円建てで表示されます。無料プランは、デスクトップで週2,000語、モバイルで週1,000語まで使え、上限は毎週リセットされます。Proは月払いで¥1,200/ユーザー/月、年払いで¥960/ユーザー/月で、語数が無制限になり、Notetakerの上限も広がります。管理機能が加わるGrowthは月払い¥1,800、年払い¥1,400(いずれもユーザーあたり月額)です。学生と教育関係者はProが50%オフになります。

※料金は2026年10月時点の情報です。日本からのアクセス時の円建て表示です。

こんな人におすすめ

  • パソコンとスマートフォンの両方で同じ音声入力を使いたい人
  • 会議のメモ取りも1つのツールで済ませたい人
  • 円建ての料金で分かりやすく支払いたい人

Wispr Flow公式サイトを見る →

Aqua Voice — 独自モデルの認識と手頃な料金を重視するなら

Aqua Voiceは、自社開発の文字起こしモデル「Avalon」を使った音声入力ツールです。Mac・Windows・iOS・Android(Android 10以降)に対応し、1つの契約ですべての端末で使えます。対応言語は日本語を含む49言語で、言語設定を「Auto-Detect」にすると話している言語を自動で切り替えます。クラウドで処理する音声入力には、インターネット接続が必要です。

有料プランでは、文章の書き方の好みを指定する「Custom Instructions」や、より多くの用語を登録できる辞書が使えます。上位のMaxでは、話している途中の文字をその場で表示する「Realtime Mode」と、声で送信まで行う「Send it」コマンドが加わります。

料金プランは、無料・Pro・Maxと、チーム向けのBusinessです。無料プランは1,000語まで使え、クレジットカードの登録は不要です。Proは月払いで$10/月、年払いで$8/月、Maxは月払いで$30/月、年払いで$24/月です。Businessは2席からで、月払い$24、年払い$19(いずれも1席あたり月額)です。学生はProとMaxが70%オフになります。

※料金は2026年10月時点の情報です。米ドル建てです。

こんな人におすすめ

  • できるだけ費用を抑えて、語数無制限で使いたい人
  • 専門用語や固有名詞の多い文章を音声で入力したい人
  • 話している途中の文字を確認しながら入力したい人(Maxプラン)

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Superwhisper — オフラインで使いたい、買い切りで持ちたいなら

Superwhisperは、macOS・Windows・iOS・Androidに対応した音声入力ツールで、インターネットに接続していなくても使える点が特徴です。端末内で動くローカルモデルはApple Silicon搭載のMacで快適に動き、Intel Macではクラウドモデルの利用が勧められています。100以上の言語と方言に対応しています。

用途に合わせて文体や書式を切り替える「モード」も特徴で、Voice・Message・Emailなどの既定モードのほか、指示や使うAIモデルを自分で決めるカスタムモードを作れます。人名や略語を登録する機能、会議の録音と文字起こし、音声・動画ファイルの文字起こし(Pro)にも対応しています。

料金プランは無料とProの2段階です。無料プランでも、どのアプリでも使える音声入力、会議の録音と文字起こし、Whisperモデルの無制限利用が含まれます。Proは$8.49/月、$84.99/年、または買い切りの$249.99から選べ、自分のAI APIキーの利用、クラウドとローカルのAIモデルの無制限利用、英語への翻訳、ファイルの文字起こしが加わります。Proの機能は最初の3,000語まで無料で試せ、有料プランには30日間の返金保証があります。学生は40%オフです。

※料金は2026年10月時点の情報です。米ドル建てです。

こんな人におすすめ

  • 音声データを外部に送らず、端末内で処理したい人
  • 月額ではなく買い切りで使い続けたい人
  • 用途ごとに文体や使うAIモデルを細かく調整したい人

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Typeless — 話し言葉をきれいな文章に整えたい、Linuxでも使いたいなら

Typelessは、話した内容を読みやすい文章に整える機能に力を入れた音声入力ツールです。「えーと」などのつなぎ言葉や繰り返しを自動で取り除き、途中で言い直した場合は最終的な内容だけを残します。話した箇条書きや手順は、自動で整った形式に変換されます。macOS・Windows・Linux・iOS・Androidに対応し、公式サイトは日本語でも提供されています。

100以上の言語に対応し、話している言語は自動で判別されます。使うほど自分の言い回しに合わせて文体が調整されるほか、アプリごとにトーンを変える機能、個人辞書、話した内容を別の言語に翻訳して入力する機能、選択した文章に声で「短くして」などと指示できる機能を備えています。データの扱いについては、音声や文字起こしをクラウドに保持せず、モデルの学習にも使わず、履歴は端末内に保存すると説明されています。

料金プランは、無料・Pro・Enterpriseの3段階です。無料プランは週ごとの語数に上限があり、精度は標準です。Proは年額請求で$12/メンバー/月、月額請求では$30/月で、語数が無制限になり、精度の向上、混雑時の優先アクセス、端末間のクラウド同期が加わります。

※料金は2026年10月時点の情報です。米ドル建てです。

こんな人におすすめ

  • 話したままではなく、整った文章として入力したい人
  • Linuxを含む複数のOSで同じツールを使いたい人
  • 音声データの保存や学習への利用を避けたい人

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選ぶ前に確認したいこと

  • 目的を明確にする: パソコンとスマホの両方で使い会議メモも取りたいならWispr Flow、費用を抑えたいならAqua Voice、オフラインや買い切りを重視するならSuperwhisper、文章の整形を重視するならTypelessが向いています
  • 無料枠の数え方を確認: Wispr Flowは毎週リセットされる語数制、Aqua Voiceは合計1,000語までの試用、Superwhisperは無料のまま使い続けられる機能がある、といった違いがあります。数日使って判断したいなら、週単位でリセットされるツールが試しやすいです
  • 月払いと年払いの差を確認: Typeless Proは年額請求なら$12/月ですが、月額請求では$30/月と差が大きくなります。まず無料プランで相性を確かめてから、年払いを検討するのが無難です
  • 使う端末に対応しているか確認: 4ツールともスマートフォンに対応していますが、LinuxはTypelessのみ、Wispr Flowの会議メモ機能はMacとWindowsのみです
  • 音声データの扱いを確認: 仕事の内容を話す場合は、音声が外部に送られるか、保存や学習に使われるかを確認しましょう。端末内で処理したいならSuperwhisperのローカルモデル、保存や学習を避けたいならTypelessの方針が参考になります

よくある質問

Q. スマホやパソコンに標準で付いている音声入力と何が違う? A. 標準の音声入力は話した言葉をそのまま文字にしますが、AI音声入力ツールは不要な言葉や言い直しを取り除き、句読点や書式を整えた文章にします。辞書や文体の調整ができ、パソコンではどのアプリでも同じ操作で使える点も違いです。

Q. 日本語で使える? A. 4ツールとも日本語に対応しています。Wispr FlowとSuperwhisper、Typelessは100以上の言語、Aqua Voiceは日本語を含む49言語に対応しています。認識の精度はマイクや話し方でも変わるため、無料プランで自分の声で試すのがおすすめです。

Q. 無料でどこまで使える? A. Wispr Flowはデスクトップで週2,000語、モバイルで週1,000語まで、Aqua Voiceは1,000語まで使えます。Superwhisperは無料プランでもWhisperモデルを無制限に使え、Typelessは週ごとの語数制限の範囲で使えます。

Q. 買い切りで使えるツールはある? A. SuperwhisperのProには、$249.99の買い切り(Lifetime)があります。ほかの3ツールは月払いまたは年払いです。

Q. 会議の文字起こしにも使える? A. Wispr FlowのNotetaker(Mac・Windows)と、Superwhisperの会議録音・文字起こし機能が対応しています。オンライン会議の議事録づくりが主な目的なら、AI議事録・会議アシスタントツール比較で紹介している専用ツールも選択肢になります。

Q. 料金は円で払える? A. Wispr Flowは日本からアクセスすると円建ての料金が表示されます。Aqua Voice・Superwhisper・Typelessは米ドル建てのため、請求額は為替レートによって変わります。

まとめ

  • Wispr Flow: パソコンとスマホの両方で、会議メモまでまとめたいなら
  • Aqua Voice: 独自モデルの認識と手頃な料金を重視するなら
  • Superwhisper: オフラインで使いたい、買い切りで持ちたいなら
  • Typeless: 話し言葉をきれいな文章に整えたい、Linuxでも使いたいなら

4ツールとも無料で試せます。まずは普段よく書くメールやチャットを1通、声で入力してみて、認識の正確さと仕上がりの文章が自分に合うかを確かめてみてください。

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