AIブラウザ比較|Perplexity Comet・Chrome(Gemini)・Microsoft Edge(Copilot)・Diaの選び方

「調べもののたびに、ChatGPTとブラウザのタブを行ったり来たりしている」「長い記事やYouTube動画の要点だけを手早くつかみたい」——そんな悩みに応えるのが、AIアシスタントをブラウザそのものに組み込んだ「AIブラウザ」です。開いているページを読み取って要約したり、複数のタブを見比べて整理したり、ツールによってはWebサイト上の操作まで代わりに進めてくれます。

一方でこの分野は動きが速く、OpenAIのAIブラウザ「ChatGPT Atlas」は2026年8月9日に提供を終了しました。この記事では、2026年10月時点で入手できる代表的な4つのAIブラウザ(Perplexity Comet・Google Chrome・Microsoft Edge・Dia)を比較し、Atlas終了後の選択肢も含めて、目的に合った選び方を紹介します。

AIブラウザの活用シーン

AIブラウザは、次のような場面で使われています。

  • 長い記事や資料の要約: ニュース記事やレポートを開いたまま、要点だけを数行にまとめてほしい場面で使われます
  • 複数ページの比較: 商品やホテル、料金プランを複数のタブで開き、違いを一覧にまとめてほしい場面に向いています
  • YouTube動画の内容把握: 動画を最後まで見る前に、話の流れや重要なポイントをつかみたい場面で活躍します
  • メールや文章の下書き: 開いているページの内容を踏まえて、返信文や説明文のたたき台を作りたい場面でも使われています
  • 定型的なWeb作業の代行: 情報の入力や予約の下調べなど、手順の多い作業をAIに任せたい場面に向いています(対応するツール・プランに限られます)

AIブラウザでできること

一般的なブラウザにチャットAIのタブを1つ開いておく使い方とは異なり、AIブラウザには次のような機能が備わっていることが多いです。

  • サイドパネルでの対話: 見ているページを離れずに、画面の横でAIに質問できる機能です
  • タブをまたいだ文脈の理解: 開いている複数のタブの内容をまとめて読み取り、比較や整理に使う機能です
  • 要約・翻訳・文章作成: ページの要約や言い換え、返信文の作成などをその場で行う機能です
  • エージェント機能(Web操作の代行): クリックや入力といった操作を、AIがユーザーの代わりに進める機能です
  • 他のサービスとの連携: メールやカレンダー、仕事用のツールとつながり、ブラウザの外にある情報も踏まえて答える機能です

AIブラウザは、使い慣れたブラウザにAIを組み込んだタイプ(Chrome・Edge)と、AIの利用を前提に作られた新しいブラウザ(Comet・Dia)の2つに大きく分けられます。要約やタブの比較は無料で試せるものが多い一方、エージェント機能は有料プランや提供地域が限られることが多い点に注意が必要です。

早見比較表

Perplexity Comet Google Chrome(Gemini in Chrome) Microsoft Edge(Copilot) Dia
得意なこと 調べものとWeb操作の代行 使い慣れたChromeのままGoogleサービスと連携 Windows標準のブラウザでそのまま使える 仕事用ツールを横断した情報整理
対応環境 Mac・Windows・iOS・Android Windows・Mac・Chromebook Plus・iPhone/iPad(日本ではAndroidは未対応) パソコン版Edge・Edgeモバイルアプリ macOS・Windows
無料で使える範囲 ブラウザ本体と基本的なAI機能 ログインすれば要約やタブの比較などを利用可(日本は18歳以上) 要約やタブの比較などを上限つきで利用可 ブラウザ機能のみ(AI機能は14日間の無料トライアル)
有料プランの目安 Perplexity Pro 年額請求で月あたり$17相当 Google AI Plus 月額¥725〜 Microsoft 365 Personal 月額¥2,130〜 Better Answers 月額$10〜(FAQでは$20と表記)
Web操作の代行 Pro以上で利用可(月ごとの上限あり) 自動ブラウジングは米国など一部地域のGoogle AI Pro・Ultra向け エージェントの利用枠はMicrosoft 365サブスクリプションで拡大 レポートやスライド作成など資料づくりの代行が中心

※料金は2026年10月時点の情報です。プラン内容は変更される場合があるため、最新の料金は必ず各公式サイトでご確認ください。CometとDiaの料金は米ドル建て、ChromeとEdgeに関連する有料プランは円建てです。

Perplexity Comet — 調べものからWeb操作までまとめて任せたいなら

Cometは、AI検索サービスのPerplexityが提供するブラウザです。Chromeと同じChromiumをベースにしており、多くのChrome拡張機能やブックマーク、ページ翻訳といった標準的な機能をそのまま使えます。画面の横に開く「Comet Assistant」に話しかけると、表示中のページの要約や質問への回答、最近開いたタブをまとめた要約などに対応し、「@」でタブを指定して内容を参照させることもできます。広告ブロック機能も内蔵しています。

対応環境はMac・Windows・iOS・Androidで、パソコン版はWindows 10以降またはmacOS 11以降が対象です。Perplexityのアカウントがなくても閲覧と基本的なAI機能は試せますが、サインインすると履歴の保存やデバイス間の同期、より高い利用上限が使えるようになります。ヘルプセンターは日本語でも用意されています。

料金は、ブラウザ本体が無料で、公式サイトでも無料版を提供し続けると案内されています。一方、公式ヘルプのプラン比較表では、Webサイト上の操作を任せるブラウザエージェントの利用枠は無料プランに含まれておらず、Perplexity Pro(年額請求で月あたり$17相当)以上で月ごとの上限つきで使える位置づけです。最上位のPerplexity Max(月額$200、年額$2,000)では、より高度な推論モデルで複雑な作業をこなす「Max Assistant」が使え、ブラウザエージェントの上限も全プランで最も高くなります。Perplexity自体の検索機能や料金は、AI検索・リサーチツール比較でも紹介しています。

※料金は2026年10月時点の情報です。米ドル建てです。

こんな人におすすめ

  • 出典つきのAI検索を、ブラウザの標準の検索として使いたい人
  • パソコンとスマートフォンの両方で同じAIブラウザを使いたい人
  • 有料プランを前提に、Web上の操作までAIに任せてみたい人

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Google Chrome(Gemini in Chrome) — 使い慣れたChromeのままAIを使いたいなら

Gemini in Chromeは、Google ChromeにGoogleのAI「Gemini」を組み込んだ機能で、日本では2026年4月に提供が始まりました。拡張機能の追加は不要で、ブラウザ上部の「Gemini に相談」ボタンからサイドパネルを開いて使います。現在のタブの内容をもとに要約や解説をしてくれるほか、パソコンでは最大10個のタブを共有して情報を比較できます。YouTube動画の要約、Gmailの下書き作成、Googleカレンダーへの予定追加、画像生成モデル「Nano Banana」による画像の作成・編集、よく使う指示を保存して呼び出せる「スキル」、音声で会話できる「Gemini Live」にも対応しています。

利用するには、Chromebook Plus・Mac・Windowsのいずれかで最新版のChromeにログインしている必要があり、シークレットモードでは使えません。日本と日本語は対応地域・対応言語に含まれますが、日本で使えるのは18歳以上のユーザーです。iPhoneとiPadのChromeでも使える一方、日本ではAndroid版のChromeにまだ対応していません。段階的に提供されているため、条件を満たしていてもすぐに表示されない場合があります。

料金面では、利用要件に有料プランへの加入は含まれていません。Geminiの利用枠を広げたい場合はGoogle AI プランが用意されており、Google AI Plusが月額¥725、Google AI Proが月額¥2,900、Google AI Ultraが月額¥14,500からです。なお、Webサイト上の複数ステップの作業を任せられる「自動ブラウジング」は、Chromeの紹介ページでは米国、Google AI プランのページでは米国とインドのGoogle AI Pro・Ultra加入者向けと案内されており、日本は対象に含まれていません。

※料金は2026年10月時点の情報です。円建てです。

こんな人におすすめ

  • ブラウザを乗り換えずに、今のChromeのままAIを使いたい人
  • GmailやGoogleカレンダー、YouTubeをよく使う人
  • まずは追加の費用をかけずに、要約やタブの比較を試したい人

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Microsoft Edge(Copilot) — Windowsで追加インストールなしに始めたいなら

Microsoft Edgeは、MicrosoftのAIアシスタント「Copilot」を組み込んだブラウザです。使い方は2通りあり、ウィンドウ右上のアイコンから開く「Copilot サイドパネル」ではページを離れずに要約や比較ができ、「Copilot の新しいタブページ」では質問・検索・サイト名の入力を1つの入力欄で受け付けます。以前「Copilot モード」として提供されていた機能(Vision、Journeys、マルチタブ コンテキスト、新しいタブページ)は、現在はEdge本体に組み込まれたと案内されています。

主な機能は、ページの要約、複数タブの比較、文章作成の支援、画像を生成するImage Creator、アプリを切り替えずに探し物ができるCopilot コネクタなどです。閲覧履歴を話題ごとにまとめて作業の続きを再開しやすくする「Journeys」は、日本語の公式ページでは「準備中」と表示されています。機能の提供状況は、デバイスの種類や地域、ブラウザのバージョンによって異なる場合があります。スマートフォン向けのEdgeモバイルアプリでもCopilotを使えます。

料金は、無料のまま使い始められます。利用の上限に達した場合は、有料オプションにアップグレードするか、時間を置いてから再度利用する仕組みで、EdgeやWindowsのCopilotアプリから使う場合は無料の利用枠が多めに提供されることがあると案内されています。より多くのチャットやエージェントの利用には、Microsoft 365のサブスクリプション(Personalが月額¥2,130・年額¥21,300、Familyが月額¥2,740・年額¥27,400、Premiumが月額¥3,200・年額¥32,000)が用意されています。

※料金は2026年10月時点の情報です。円建てです。

こんな人におすすめ

  • WindowsのパソコンでEdgeをすでに使っている人
  • WordやExcel、OutlookなどMicrosoft 365のアプリをよく使う人
  • 新しいブラウザを入れずに、無料の範囲でAIを試したい人

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Dia — 仕事で使うツールを横断して情報を整理したいなら

Diaは、ブラウザ「Arc」で知られるThe Browser Company of New Yorkが開発するAIブラウザです。同社は2025年9月にAtlassianによる買収が発表されており、Diaは現在「仕事の1日をより良くするブラウザ」として打ち出されています。カレンダーや受信トレイ、重要なリンクを朝にまとめて示す「Morning Brief」、SlackやNotion、Teams、Google Workspaceなどに散らばった情報を横断して答える機能、集めた情報からレポートやスライドを作る機能、会議の資料を事前に開いておく機能などを備えています。対応環境はmacOSとWindowsで、公式サイトは英語で提供されています。

料金プランは3段階です。無料の「Better Browser」はプロフィールやタブグループ、画面分割、広告・トラッカーのブロック、デバイス間の同期が使えるブラウザ機能のみで、AI機能は含まれません。「Better Answers」ではページやツールの内容を踏まえたチャットが使え、料金ページの価格カードでは月額$10、同じページのFAQでは月額$20と表記されています。最上位の「Better Days」は月額$100で、Better Answersの6倍の利用量に加えて、Morning Briefやレポート・スライドの作成、会議の準備とフォローが使えます。新規ユーザーにはBetter Daysを試せる14日間の無料トライアル(クレジットカード不要)があり、利用量が足りなくなった場合は$20単位で追加できます。

有料プランは2026年8月17日から新規のMacユーザーを対象に順次適用が始まった段階で、既存ユーザーは適用の30日以上前にメールで通知され、Windows版は当面これまでどおりと案内されています。申し込みの際は、表示される金額と自分のアカウントへの適用状況を確認してください。

※料金は2026年10月時点の情報です。米ドル建てです。

こんな人におすすめ

  • SlackやNotion、Google Workspaceなど複数のツールを行き来して仕事をしている人
  • 毎朝の予定確認や会議の準備をAIに任せたい人
  • 英語の画面や米ドル建ての料金に抵抗がない人

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ChatGPT Atlasは2026年8月に提供終了、ChatGPTを使いたい場合は?

OpenAIが2025年10月に公開したAIブラウザ「ChatGPT Atlas」は、2026年8月9日で動作を停止すると公式ヘルプで案内されました。OpenAIは、ブラウザを使ったエージェント機能をChatGPT本体とCodexに移す方針を示しています。

代わりの手段として案内されているのは次の2つです。

  • ChatGPTのデスクトップアプリ: 複数のタブやダウンロード、アカウントへのログインなどに対応したブラウザ機能を備え、より本格的なエージェント作業に向くとされています
  • ChatGPTのChrome拡張機能・サイドバー: Chromeで閲覧しながらChatGPTを横に並べて使う方法です

どちらも、プランや地域、デバイスによって使えるかどうかが変わると案内されています。Atlasのブックマークは自動では引き継がれないため、HTMLファイルとして書き出してからChromeなど別のブラウザに読み込む必要があります。ChatGPTの会話履歴はAtlasのデータとは別に管理されており、引き続きChatGPTで利用できます。ChatGPT・Gemini・Claudeそのものの違いは、ChatGPT・Gemini・Claudeの初心者向け比較で紹介しています。

選ぶ前に確認したいこと

  • 目的を明確にする: 調べものとWeb操作をまとめて任せたいならComet、今のChromeのままGoogleサービスと連携したいならGemini in Chrome、Windowsで手軽に始めたいならEdge、仕事用のツールを横断して整理したいならDiaが向いています
  • エージェント機能が日本で使えるかを確認: Web操作の代行は、提供地域やプランが限られていることが多い機能です。Chromeの自動ブラウジングは日本が対象外で、Cometは有料プランが前提になります
  • 料金の通貨と体系を確認: CometとDiaは米ドル建てのため、請求額は為替レートで変わります。ChromeとEdgeは、すでに契約しているGoogle AI プランやMicrosoft 365があれば、その利用枠がそのまま生かせます
  • AIに渡る情報の範囲を確認: AIブラウザは、開いているページの内容をAIに送って回答を作ります。ネットバンキングや仕事の機密情報を開いているタブを共有しない、共有の設定を見直すといった使い分けが大切です
  • 提供状況の変化に備える: ChatGPT Atlasのように、公開から1年たたずに終了する例もあります。ブックマークを書き出せるか、元のブラウザに戻せるかを確かめておくと安心です

よくある質問

Q. 無料でも使える? A. Comet・Chrome・Edgeは、無料のままでもページの要約や質問といった基本的なAI機能を使えます。Diaは無料プランにAI機能が含まれず、14日間の無料トライアルのあとは有料プランが必要です。Web操作の代行のような高度な機能は、どのツールでも有料プランや提供地域の条件がつくことが多くなっています。

Q. スマートフォンでも使える? A. CometはiOSとAndroidに対応しています。Gemini in ChromeはiPhoneとiPadのChromeで使えますが、日本ではAndroidにまだ対応していません。EdgeはモバイルアプリでCopilotを使えます。DiaはmacOSとWindows向けです。

Q. 日本語で使える? A. Gemini in Chromeは日本語が対応言語に含まれ、EdgeのCopilotも日本語の公式ページが用意されています。Cometはヘルプセンターや料金ページが日本語で提供されています。Diaの公式サイトは英語で提供されています。

Q. 今のブラウザから乗り換える必要はある? A. ChromeとEdgeは、普段のブラウザにAI機能が加わる形なので乗り換えは不要です。CometとDiaは新しいブラウザをインストールして使います。Cometは、ほかのブラウザからブックマークや履歴、パスワードなどを取り込む機能を備えています。

Q. AIに閲覧内容を見られるのが心配な場合は? A. 各ツールとも、共有する範囲を自分で管理できる仕組みがあります。Comet Assistantは、初期設定では閲覧履歴やCookie、パスワードにはアクセスせず、依頼に必要な最小限の情報だけを送信し、ページ内容などの文脈は最大30日間保管すると説明されています。Gemini in Chromeはタブの共有をいつでも停止でき、EdgeのCopilotも使う機能を個別にオン・オフできます。

Q. ChatGPT Atlasを使っていた場合はどうすればいい? A. Atlasは2026年8月9日に動作を停止しました。ChatGPTを引き続きブラウザ作業に使いたい場合は、ChatGPTのデスクトップアプリか、Chrome向けの拡張機能・サイドバーが案内されています。ブラウザごと乗り換えるなら、この記事で紹介した4つが候補になります。

まとめ

  • Perplexity Comet: 調べものからWeb操作までまとめて任せたいなら
  • Google Chrome(Gemini in Chrome): 使い慣れたChromeのままAIを使いたいなら
  • Microsoft Edge(Copilot): Windowsで追加インストールなしに始めたいなら
  • Dia: 仕事で使うツールを横断して情報を整理したいなら

まずは、今使っているブラウザに近いもの(ChromeならGemini in Chrome、EdgeならCopilot)から無料の範囲で試し、物足りなければCometやDiaを検討する、という順番が始めやすいでしょう。

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