ターミナルで動くAIコーディングエージェントとして、AnthropicのClaude Code、OpenAIのCodex CLI、GoogleのAntigravity CLIの3つが主な選択肢です。この記事では、実際に手を動かして開発するエンジニア・プログラミング学習者向けに、インストール方法から料金体系まで具体的に比較します。
重要な最新情報: これまで「Gemini CLI」として知られていたGoogleのツールは、2026年6月18日にGoogle AI Pro/Ultra/無料枠向けの提供を終了し、後継のAntigravity CLIに統合されました(参照: Google Developers Blogの公式発表)。この記事執筆時点(2026年8月)で「Gemini CLI」を紹介している情報は古い可能性があるため注意してください。
早見比較表
| Claude Code | Codex CLI | Antigravity CLI | |
|---|---|---|---|
| 開発元 | Anthropic | OpenAI | |
| 料金 | Claude Pro以上に含む($20/月〜) | ChatGPTプランに含む | 無料 |
| インストール方法 | curl・npm・デスクトップ等 | npm・curl・Homebrew等 | 公式サイトから |
| 対応環境 | ターミナル/IDE/Web/モバイル/Slack | ターミナル/IDE/デスクトップ | ターミナル/デスクトップ |
| 主な強み | リポジトリ全体の構造理解、GitHub連携の自動化 | 軽量でIDE統合が容易 | 無料・高速動作、複数エージェント連携 |
※具体的なインストールコマンドは各ツールの解説セクションで紹介しています。価格・仕様は2026年8月時点の情報です。変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
Claude Code — 開発ワークフロー全体を任せたいなら
Claude CodeはAnthropicが提供するAIコーディングエージェントで、ターミナルだけでなくIDE(VS Code・JetBrains)、Web版、Slack、モバイルアプリなど様々な環境から利用できます。数秒でリポジトリ全体をマップして構造・依存関係を理解し、複数ファイルにまたがる変更を統合的に行えるのが特徴です。GitHub連携により、Issue対応からプルリクエスト作成までを自動化できます。
料金は単体プランがなく、Claude Pro($20/月、年払いなら$17/月)以上のサブスクリプションに含まれます。より重い作業をこなしたい場合はMax 5x($100/月)・Max 20x($200/月)も用意されています。
※価格は2026年8月時点の情報です。
こんな人におすすめ
- リポジトリ全体を理解した上での複雑な開発作業をまとめて任せたい人
- すでにClaude Proを契約している、または契約を検討している人
- JetBrains系IDEやSlackなど、幅広い環境から使いたい人
Codex CLI — 既存のChatGPTプランでそのまま使いたいなら
Codex CLIはOpenAIが提供する、ターミナルで動作する軽量なコーディングエージェントです。npm・curl・Homebrewなど複数のインストール方法が用意されており、VS Code・Cursor・Windsurfといった主要IDEとの統合や、デスクトップアプリとしての利用にも対応しています。
料金面での特徴は、既存のChatGPTアカウントでサインインし、Plus・Pro・Business・Edu・Enterpriseといった既に契約しているプランの一部として利用できる点です。別途APIキーを使った従量課金での利用も可能です。すでにChatGPTを契約している人にとっては、追加コストなしで導入しやすい選択肢です。
※価格は2026年8月時点の情報です。
こんな人におすすめ
- すでにChatGPT Plus以上を契約していて、追加コストを抑えたい人
- VS Code・Cursor・Windsurfなど主要IDEでの軽量な統合を求める人
- 手早くプロトタイプやスクリプトを作りたい人
Antigravity CLI(旧Gemini CLI) — 無料で試したいなら
Antigravity CLIは、Googleが2026年6月にGemini CLIの後継として発表した、ターミナル中心のエージェント実行環境です。Go言語で構築されており、キーボード中心の操作でエージェントの実行やシェルコマンドの直接実行、バックグラウンドでの複数サブエージェント管理ができます。
公式サイトでは開発者向けに無料(Available at no charge)と明記されているのが大きな特徴です。Google AI Pro/Ultraとの具体的な連携内容は公式サイト上に明記されていないため、詳細は公式ドキュメントでの確認をおすすめします。
※価格は2026年8月時点の情報です。
こんな人におすすめ
- まずは費用をかけずにAIコーディングエージェントを試したい人
- Google Antigravityプラットフォーム(デスクトップアプリ・SDK)にも興味がある人
- 複数エージェントを非同期で連携させる使い方をしたい人
番外編: Jules(非同期タスク割り当て型)
ターミナルで対話しながら使うAntigravity CLIとは別に、GoogleにはJulesという非同期型のコーディングエージェントもあります。GitHubのIssueに「jules」ラベルを付けてタスクを割り当てると、Julesが最新のGemini 3 Proモデルで計画を立てて変更を提案し、差分を確認・承認するとプルリクエストが作成される、という「頼んで待つ」スタイルのツールです。プランはJules(15タスク/日)・Jules Pro(100タスク/日)・Jules Ultra(300タスク/日)の3段階があります。
※プラン内容は2026年8月時点の情報です。
「ターミナルで自分が主導して作業する」Antigravity CLIと、「タスクを割り振って任せる」Julesは似ているようで使い方が異なるため、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。
IDE・エディタとの統合の違い
普段使っているエディタとの相性も選定のポイントです。
- Claude Code: VS Code・JetBrains系IDE(IntelliJ IDEA・PyCharmなど)向けのプラグインに対応。ターミナル・Web版・Slack・モバイルアプリなど利用環境が最も幅広いのが特徴です
- Codex CLI: VS Code・Cursor・Windsurfとの統合に対応。すでにこれらのエディタを使っている場合はセットアップの手間が少なくて済みます
- Antigravity CLI: 単体のCLIだけでなく、専用の「Antigravity」デスクトップアプリや、独自のエージェントを開発できるSDKも用意されており、CLI・IDE・SDKの4製品構成でプラットフォーム全体として展開されています
チーム・法人での利用を考えているなら
個人利用だけでなく、チーム・組織での導入を検討している場合の選択肢もあります。
- Claude Code: Team(Standardシート 1名あたり$20/月・年払い、$25/月・月払い)やEnterpriseプラン(1シート$20+API利用料)でも利用可能で、SSO・監査ログなど組織向けの管理機能が使えます
- Codex CLI: ChatGPTのBusiness・Edu・Enterpriseプランに含まれる形で利用でき、既存のChatGPT契約をそのまま組織展開に活かせます
- Antigravity CLI: 個人向けは無料公開されていますが、組織単位での契約・管理機能については公式ドキュメントでの確認が必要です
※価格は2026年8月時点の情報です。
選ぶ前に確認したいこと
- すでに契約しているサブスクリプションはあるか: ChatGPT PlusならCodex CLI、Claude ProならClaude Codeが追加コストなしで始めやすい選択肢です
- どのエディタ・環境で作業することが多いか: VS Code中心ならどれも対応、JetBrains系IDEを使うならClaude Codeが有利です
- 1人での作業か、チームでの導入か: チーム展開を見据えるなら、SSOや管理コンソールの有無も比較材料になります
- とにかく費用をかけずに試したいか: Antigravity CLIは無料で試せるため、まず操作感を確かめたい場合の入口として使いやすいです
よくある質問
Q. プログラミング初心者でも使える? A. これらはいずれも「ある程度コードを読み書きできる人」を主な対象にしたツールです。エージェントが自動でファイルを変更するため、生成された内容を確認せずに適用すると意図しない変更が入るリスクもあります。まずは前段のプログラミング学習・コード相談向けの比較記事でチャットベースの使い方に慣れてから導入することをおすすめします。
Q. Windowsでも使える? A. Claude CodeはmacOS/Linux/Windowsに対応し、Codex CLIもWindows向けのインストール手順(PowerShell)が用意されています。Antigravity CLIは公式サイト上でApple Silicon/Intel(Mac)向けの案内が中心のため、Windows対応状況は公式ドキュメントで確認してください。
Q. 料金が想定以上にかかることはある? A. Claude Code・Codex CLIともにサブスクリプションの範囲内では基本的に定額ですが、API経由での従量課金を選ぶ場合は使用量に応じて費用が増える可能性があります。個人利用でまず試すなら、従量課金ではなくサブスクリプションプランの範囲内で使うほうが予算管理はしやすいです。
Q. 生成・変更されたコードはそのまま本番環境に反映していい? A. いずれのツールも変更差分を確認してから適用する仕組みにはなっていますが、最終的な動作確認やセキュリティチェックは人間側の責任で行う必要があります。特に本番環境や外部公開するサービスへの適用は慎重に確認してください。
目的別のおすすめ
- リポジトリ全体を理解した上での複雑な開発作業を任せたい → Claude Code
- すでにChatGPT Plus以上を契約していて、追加コストを抑えたい → Codex CLI
- まずは無料でAIコーディングエージェントを試したい → Antigravity CLI
- タスクを割り振って非同期に進めてほしい → Jules
日常的にAIチャットとして ChatGPT・Gemini・Claude を使い分けたいだけであれば、こうした専用のコーディングエージェントまでは不要な場合もあります。まずは基本の使い方を知りたい方は初心者向けの比較記事、チャットベースでのコーディング相談について知りたい方はChatGPT・Gemini・Claude プログラミング向け比較記事もあわせてご覧ください。


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